
2024年01月06日
1月6日朝の読書会 by Zoom
みなさん、こんにちは
今年初の読書会は、ユダヤやナチス関連の深い話中心でした。
示し合わせたわけでもないのに時々こういうことがあるのは不思議ですね

タマキさん:イスラエルの歴史を旧約聖書の時代から現在まで解説した本です。ユダヤ人とパレスチナ人の過去現在の苦難を知ると、イスラエルという国とそれを取り巻く世界の国々の姿勢がどうあるべきかを考えさせられました。どの国も生存権を守り続けることは難しい作業だと感じました。
atutomuさん:ナチ高官でチェコスロバキアの総督になったハイドリヒ暗殺事件を事実を基にして描く小説。史実の一場面と、作者が資料を集めたり文章を書いている現在が交互に出てくる文体が特徴的で、事実を基にした小説を書くメイキングも含めたメタ小説のようで興味深い。ノンフィクションとは言え創作があると読者は暗黙のうちに思いながら読んでいるとか、細かなセリフ回しは史実に残りにくいので、脚色しては取り消したりという作業が描かれ、ああ、それ分かるなあと思って読んだ。それにしても通話記録などの史料が膨大に残っていることに驚かされる。ナチは暴力と官僚主義が融合した組織だったのだと気付かされる。
タケさん:ヒトラー官邸に飾られていた馬の銅像の密売事件に関するノンフィクションです。
ベルリン陥落時に破壊されたと信じられていた銅像の写真が美術探偵の著者の前に現れて、話が展開します。怪しい人脈、元秘密警察、ネオナチ、謎の大富豪…。映画のような話が展開します。
当時のニュース記事では、偶然見つかったと書かれていますが、実際にはギリギリで事件が解決したラストも映画を見終わった感じで良いです。
はなこさん:小学生の主人公が元女流棋士と将棋を通して触れ合いながら、抱える悩みに自分なりのこたえを見つけていく物語です。
主人公が患ってしまった脱毛症に私も一時期なっていたので、周囲の視線やウィッグを被る際に起こる悩みにいちいち共感しながら読みました。
ストーリーとしてはありきたりのような気もしますが、脱毛症になったからこそ分かる苦しみや周りからの理解を丁寧に描写してくれたところがとても良かったです!
夏至さん:ファンシーものの世界では、何か事件が起こっても大したことはなく、ハラハラドキドキや不安がない分安心して見てられるが、『ちいかわ』にはちゃんと現実社会の不条理、生きる厳しさが描写されている。日常生活における感情がリアルに再現できていて、共感できる部分が多い。
atutomuさん:「はじめに」にある指摘が大事だと思った。歴史的事実を巡る問題には「事実」「解釈」「意見」の3層があると筆者は指摘する。例えば、ナチは結婚したら貸付金を支給し1人子を産むと4分の1の返済を免除した。4人産めば返済しなくてよくなる。それは事実。ただし、これらの家族政策が人種的に「問題ない」、「遺伝的に健康」、「反社会的でない」人に限定されていた事実に加え、「遺伝的健康」が証明できなければ結婚できなかったこと、子どもを産まない「繁殖拒否者」には罰金が科されたこと、更には障害者には断種・安楽死が行われていたことを考え合わせる「解釈」の層では「人種主義的な民族共同体を構築することが目的の政策だった」ことが分かる。「解釈」には手間がかかる。「解釈」をすっ飛ばして「意見」を持ちたがるのは理解できるけれど、危ういことなのだと自戒した。
まきおさん:著者は、「日本で一番学校説明会に人が集まる」校長。
大学受験も海外留学もすべて手段。
「あなたは誰?」に答えられる自分をつくるために、何を学び、身につけるべきか?
現在の学校は、激動の未来を生き抜く子どもたちを支援できているのか?
生徒、保護者、教員、どの立場からでも刺さる部分がある1冊だと思います。
ガクさん
かーぼー:世界のがっかり観光地のベスト3に入るといわれている(笑) 実際著者も最初そう思ったらしい・・・。巨石文化のなかでも特異な存在のこのストーンヘンジの歴史と謎に迫ります。
次回の朝の読書会は1月20日(土)
9:00~11:00 小禄南公民館児童図書室 お好きな本をご紹介ください。 会費100円
2月・朝の読書会予定
3日(土) Zoom開催 7:30~9:00ごろまで お好きな本をご紹介ください。
17日(土)小禄南公民館児童図書室 会費100円
9:00~11:00まで
お好きな本をご紹介ください。
小禄南公民館住所:那覇市高良2丁目7−1
参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。
今年初の読書会は、ユダヤやナチス関連の深い話中心でした。



タマキさん:イスラエルの歴史を旧約聖書の時代から現在まで解説した本です。ユダヤ人とパレスチナ人の過去現在の苦難を知ると、イスラエルという国とそれを取り巻く世界の国々の姿勢がどうあるべきかを考えさせられました。どの国も生存権を守り続けることは難しい作業だと感じました。
atutomuさん:ナチ高官でチェコスロバキアの総督になったハイドリヒ暗殺事件を事実を基にして描く小説。史実の一場面と、作者が資料を集めたり文章を書いている現在が交互に出てくる文体が特徴的で、事実を基にした小説を書くメイキングも含めたメタ小説のようで興味深い。ノンフィクションとは言え創作があると読者は暗黙のうちに思いながら読んでいるとか、細かなセリフ回しは史実に残りにくいので、脚色しては取り消したりという作業が描かれ、ああ、それ分かるなあと思って読んだ。それにしても通話記録などの史料が膨大に残っていることに驚かされる。ナチは暴力と官僚主義が融合した組織だったのだと気付かされる。
タケさん:ヒトラー官邸に飾られていた馬の銅像の密売事件に関するノンフィクションです。
ベルリン陥落時に破壊されたと信じられていた銅像の写真が美術探偵の著者の前に現れて、話が展開します。怪しい人脈、元秘密警察、ネオナチ、謎の大富豪…。映画のような話が展開します。
当時のニュース記事では、偶然見つかったと書かれていますが、実際にはギリギリで事件が解決したラストも映画を見終わった感じで良いです。
はなこさん:小学生の主人公が元女流棋士と将棋を通して触れ合いながら、抱える悩みに自分なりのこたえを見つけていく物語です。
主人公が患ってしまった脱毛症に私も一時期なっていたので、周囲の視線やウィッグを被る際に起こる悩みにいちいち共感しながら読みました。
ストーリーとしてはありきたりのような気もしますが、脱毛症になったからこそ分かる苦しみや周りからの理解を丁寧に描写してくれたところがとても良かったです!
夏至さん:ファンシーものの世界では、何か事件が起こっても大したことはなく、ハラハラドキドキや不安がない分安心して見てられるが、『ちいかわ』にはちゃんと現実社会の不条理、生きる厳しさが描写されている。日常生活における感情がリアルに再現できていて、共感できる部分が多い。
atutomuさん:「はじめに」にある指摘が大事だと思った。歴史的事実を巡る問題には「事実」「解釈」「意見」の3層があると筆者は指摘する。例えば、ナチは結婚したら貸付金を支給し1人子を産むと4分の1の返済を免除した。4人産めば返済しなくてよくなる。それは事実。ただし、これらの家族政策が人種的に「問題ない」、「遺伝的に健康」、「反社会的でない」人に限定されていた事実に加え、「遺伝的健康」が証明できなければ結婚できなかったこと、子どもを産まない「繁殖拒否者」には罰金が科されたこと、更には障害者には断種・安楽死が行われていたことを考え合わせる「解釈」の層では「人種主義的な民族共同体を構築することが目的の政策だった」ことが分かる。「解釈」には手間がかかる。「解釈」をすっ飛ばして「意見」を持ちたがるのは理解できるけれど、危ういことなのだと自戒した。
まきおさん:著者は、「日本で一番学校説明会に人が集まる」校長。
大学受験も海外留学もすべて手段。
「あなたは誰?」に答えられる自分をつくるために、何を学び、身につけるべきか?
現在の学校は、激動の未来を生き抜く子どもたちを支援できているのか?
生徒、保護者、教員、どの立場からでも刺さる部分がある1冊だと思います。
ガクさん
かーぼー:世界のがっかり観光地のベスト3に入るといわれている(笑) 実際著者も最初そう思ったらしい・・・。巨石文化のなかでも特異な存在のこのストーンヘンジの歴史と謎に迫ります。
次回の朝の読書会は1月20日(土)
9:00~11:00 小禄南公民館児童図書室 お好きな本をご紹介ください。 会費100円


3日(土) Zoom開催 7:30~9:00ごろまで お好きな本をご紹介ください。
17日(土)小禄南公民館児童図書室 会費100円
9:00~11:00まで
お好きな本をご紹介ください。
小禄南公民館住所:那覇市高良2丁目7−1
参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。
Posted by 朝の読書会@沖縄 at 19:47│Comments(0)