
2025年05月03日
5月3日朝の読書会 by Zoom
みなさん、こんにちは
本日の読書会は、ある意味気づきが多い会となりました。

本の紹介です
きのさん:古本屋を舞台にしたオムニバス形式の漫画です。各話、本の小ネタが挟み込まれていて、とても面白いです。ある話は、アフリカ文学。ある話は、新潮文庫のページの天のギザギザ。
わかるわかると共感しながら、読んでしまう。そんな漫画です。
atutomuさん:400ページ超のこの本を紹介するのは難しい。が、世界中で読まれたのは、自分の仕事に意味があるのかと自問する、あるいは意味がないと自嘲する人が多いことの現れだとは思う。ケインズが1930年代に「20世紀末までにはテクノロジーの進歩で週15時間労働が達成される」と予測した通りにはならず、空いた時間を余暇ではなく、無意味な仕事で埋めてしまった。労働者が労働力を時間単位で売るようになると、買った側からすると「怠惰は盗みと同じ」となる。文化人類学者らしく、労働観の変遷にも着目していて、興味深い。何度も読み返さないと理解できないところがあるし、何度読み返しても発見がある。無意味に働いている時間はないと思わされれる。
atutomuさん:古今東西の文学作品から詭弁や強弁を17個集めて分析した本。著者は、人間は論理的な生き物であるが故に、論理的に説得されることを精神的敗北と思う。論理より重きを置かない感情に流されたのだと自分に言い聞かせてプライドを守る。逆に言うと議論で相手に勝つことは気持ちがいいので、むやみに議論を吹きかけてくる人がいる。そんな目に遭った時に自分の心を守るために詭弁を学ぶ必要があるという趣旨。
質問の形を取る議論に多くのページが割かれている。質問する側が枠組みをつくり、質問されると答えなければならないとされているので、議論の武器として質問が使われる。質問されたときには、「答える」より前に質問が妥当かどうか「問い返す」必要があるというところは納得感があった。
はなこさん:異形短編集というだけあって、人間ではない何かに対する恐怖が詰め込まれた作品でした。
特に表題作は、保育士とシングルマザーの連絡帳を通した往復書簡形式で、途中までは息子の成長を見守る気持ちで読んでいたのに、少しずつ漏れ出る異変にゾワゾワしました。他にも鬼やゾンビといった異形が取り上げられていて、飽きることなく読めました!
はなこさん:占領期の日本で撮られた写真をその背景や使用された機材から読み取っていくというテーマが面白かったです。
特に撮影者と被写体の関係性を言及した章については、弱者の立場にある被写体と抵抗されないことを理解している撮影者という格差や、その写真を時を超えて見る私が強者である撮影者の視点を一時的に共有することを自覚しなければならないと学んだ非常に為になる内容でした。
戦中戦後の写真史料を見る時、その写真に写された内容だけを見るのではなく、その写真を撮った人間の側までも含めて思考することが重要なのだと改めて気付かされました。
今後の史料への向き合い方をより意義あるものにできそうです。
タマキさん:十分な休養が仕事の前には必要、と言う当たり前だけど出来ていないこと、を説いた本です。自信を持って休みたいですね。
10時茶3時茶で休むのは大切な知恵だと再認識しました。
カネモトさん:151の言い換え例が紹介されています。
これらを日常生活で意識して使うことで、
自分の考え方や行動が変わり、
成長につながります。
たとえば、「穴だらけ」と感じる自分の弱点を、
「伸びしろだらけ」と捉えることで、
自信を持って前に進むことができます。
「言葉って、自分の未来のスイッチなんだ~」と、感じさせてくれます。
人との関係をやさしく、そして自分自身を大事にできるかも、しれません。

ニューヨーカー短篇集 著者青木日出夫
発売日:1973-2-22 角川文庫
ガクさん
カーボー:文庫「キノの旅」ベストセレクションで著者初の単行本。13編の短編集で人間キノと言葉を話す二輪車エルメスが色んな国を旅する物語。それぞれの国々で人間の滑稽さや残虐さが描かれていて興味深い。
次回の朝の読書会は5月17日(土)
9:30~11:30ごろまで
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席
6月・朝の読書会予定
7日(土)7:30~9:00 Zoom開催
お好きな本をご紹介ください
21日(土)8:00~10:00
お好きな本をご紹介ください
場所:星乃珈琲(那覇市安謝619ー28)個室予定
※別途飲食代(550円~)が必要です。カフェへのお問合せはご遠慮下さい。
参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。
本日の読書会は、ある意味気づきが多い会となりました。


本の紹介です

きのさん:古本屋を舞台にしたオムニバス形式の漫画です。各話、本の小ネタが挟み込まれていて、とても面白いです。ある話は、アフリカ文学。ある話は、新潮文庫のページの天のギザギザ。
わかるわかると共感しながら、読んでしまう。そんな漫画です。
atutomuさん:400ページ超のこの本を紹介するのは難しい。が、世界中で読まれたのは、自分の仕事に意味があるのかと自問する、あるいは意味がないと自嘲する人が多いことの現れだとは思う。ケインズが1930年代に「20世紀末までにはテクノロジーの進歩で週15時間労働が達成される」と予測した通りにはならず、空いた時間を余暇ではなく、無意味な仕事で埋めてしまった。労働者が労働力を時間単位で売るようになると、買った側からすると「怠惰は盗みと同じ」となる。文化人類学者らしく、労働観の変遷にも着目していて、興味深い。何度も読み返さないと理解できないところがあるし、何度読み返しても発見がある。無意味に働いている時間はないと思わされれる。
atutomuさん:古今東西の文学作品から詭弁や強弁を17個集めて分析した本。著者は、人間は論理的な生き物であるが故に、論理的に説得されることを精神的敗北と思う。論理より重きを置かない感情に流されたのだと自分に言い聞かせてプライドを守る。逆に言うと議論で相手に勝つことは気持ちがいいので、むやみに議論を吹きかけてくる人がいる。そんな目に遭った時に自分の心を守るために詭弁を学ぶ必要があるという趣旨。
質問の形を取る議論に多くのページが割かれている。質問する側が枠組みをつくり、質問されると答えなければならないとされているので、議論の武器として質問が使われる。質問されたときには、「答える」より前に質問が妥当かどうか「問い返す」必要があるというところは納得感があった。
はなこさん:異形短編集というだけあって、人間ではない何かに対する恐怖が詰め込まれた作品でした。
特に表題作は、保育士とシングルマザーの連絡帳を通した往復書簡形式で、途中までは息子の成長を見守る気持ちで読んでいたのに、少しずつ漏れ出る異変にゾワゾワしました。他にも鬼やゾンビといった異形が取り上げられていて、飽きることなく読めました!
はなこさん:占領期の日本で撮られた写真をその背景や使用された機材から読み取っていくというテーマが面白かったです。
特に撮影者と被写体の関係性を言及した章については、弱者の立場にある被写体と抵抗されないことを理解している撮影者という格差や、その写真を時を超えて見る私が強者である撮影者の視点を一時的に共有することを自覚しなければならないと学んだ非常に為になる内容でした。
戦中戦後の写真史料を見る時、その写真に写された内容だけを見るのではなく、その写真を撮った人間の側までも含めて思考することが重要なのだと改めて気付かされました。
今後の史料への向き合い方をより意義あるものにできそうです。
タマキさん:十分な休養が仕事の前には必要、と言う当たり前だけど出来ていないこと、を説いた本です。自信を持って休みたいですね。
10時茶3時茶で休むのは大切な知恵だと再認識しました。
カネモトさん:151の言い換え例が紹介されています。
これらを日常生活で意識して使うことで、
自分の考え方や行動が変わり、
成長につながります。
たとえば、「穴だらけ」と感じる自分の弱点を、
「伸びしろだらけ」と捉えることで、
自信を持って前に進むことができます。
「言葉って、自分の未来のスイッチなんだ~」と、感じさせてくれます。
人との関係をやさしく、そして自分自身を大事にできるかも、しれません。

ニューヨーカー短篇集 著者青木日出夫
発売日:1973-2-22 角川文庫
ガクさん
カーボー:文庫「キノの旅」ベストセレクションで著者初の単行本。13編の短編集で人間キノと言葉を話す二輪車エルメスが色んな国を旅する物語。それぞれの国々で人間の滑稽さや残虐さが描かれていて興味深い。
次回の朝の読書会は5月17日(土)
9:30~11:30ごろまで
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席


7日(土)7:30~9:00 Zoom開催
お好きな本をご紹介ください
21日(土)8:00~10:00
お好きな本をご紹介ください
場所:星乃珈琲(那覇市安謝619ー28)個室予定
※別途飲食代(550円~)が必要です。カフェへのお問合せはご遠慮下さい。
参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。
Posted by 朝の読書会@沖縄 at 15:51│Comments(0)