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てぃーだブログ › 朝の読書会@沖縄 › 3月1日朝の読書会 by Zoom

2025年03月01日

3月1日朝の読書会 by Zoom

みなさん、こんにちは

本日の読書会も楽しませてもらいました。ニコニコ素敵な時間のあとは、新たな本との出会いで期待が膨らむものですねえ!
3月1日朝の読書会 by Zoom


🔽本の紹介です


タマキさん:思い出や理想など、現実とは違う世界を人はみな内に秘めていて、それが力になっている。



atutomuさん:フランスの文学部教授・精神分析家の著者がドイルの「バスカヴィル家の犬」を読み解き、原作とは別の真犯人を指摘するという本。原作を読んだ後にこの本を読んだが、あら捜し、揚げ足取りではなく、その真犯人のほうが原作の犯人より犯人らしいと思わされる。
フィクションの世界と現実世界の間に「中間的世界」が存在すると著者は言う。中間的世界にホームズも、現実の読者もやってきて交わる。ドイルがホームズを滝に落として「殺した」ときには現実世界で助命運動、復活の嘆願が起こった。中間的世界があればこその現象なのだろうと思う。その中間的世界でドイルはホームズをどうやって殺すべきかずっと考え、ホームズを憎むようになる。別の作品を書きたいのにホームズものを求められ、アイデンティティの危機に陥っていた。
「バスカヴィル家の犬」は8年後にホームズを復活させた作品。ドイルの葛藤を反映するようにホームズの出番は少なく、その推理も疑問符がつくものばかり。現実世界とフィクションの世界が影響を与え合うさまが大変興味深かった。
バイヤールはこの本の前に「アクロイド殺し」も本にしている。読みたいが、読むのは怖い。別の犯人がいる世界だなんて。



atutomuさん:帳簿=会計から世界史を俯瞰した本。
ルイ14世の財務長官はポケットに入る帳簿を作り、ルイ14世はそれを持ち歩いた。年2回収入、支出、資産が書かれた新しい帳簿を受け取った。が、その長官が死ぬと会計報告の習慣をやめてしまった。自分の統治の失敗を見せられるものだったから。
ルイ16世の財務長官はスイスから招かれた銀行家。外国人でプロテスタントだった彼は政敵から攻撃される。その反撃に財政を公表。黒字を誇った。とは言え、戦費は一時的だとして除外しており、それを入れると赤字。王室費も公開したため、民衆が贅沢ぶりに怒り、フランス革命につながる。
スイスの銀行家の政敵が、当時の最新メディアであるパンフレットで攻撃したこと、数字をごまかすことなど、今も同じことが起こる。現在を見渡すとこんなことは前代未聞と思うようなことが起こるが、歴史を振り返ると症例があり、そこから処方箋が書けるのではないかと思わされる。



はなこさん:日清戦争からアジア・太平洋戦争まで、陸海軍の無理な軍拡とその犠牲になった兵士たちの歴史的背景を病死や軍部の構造といったテーマから探っています。
軍の史料が様々な要因で失われており、著者は研究にとても苦労していることが伝わってきます。
特にアジア・太平洋戦争に入ってからの軍部のオートメーション化というテーマについて、私が今までほとんど意識してこなかった分野になっていて、非常に興味深く読めました。



はなこさん:先述の作品を読むと、明治時代から補給面の脆さに何の変化も改革もないまま日露戦争、日中戦争そしてアジア・太平洋戦争へと突き進んでいった軍部の愚かしさが痛いほど伝わってきました。
八甲田山での雪中行軍は帝国陸軍の構造や補給軽視をとにかく詰め込んだ惨劇です。
改めて人間の愚かさを見せつけられるとともに、雪山の怖さを実感しました。



カネモトさん



ガクさん



ガクさん



カーボー:悟浄出立他3編の小説。三蔵法師の沙悟浄を主人公にした物語も面白いし、他3編も興味深いが中国の物語に精通している人はもっと楽しめるかも。



カーボー:アメリカでサミットの警備担当が危険分子のゴルゴをどう扱うかを描いた「地球の裏側で」とスコットランド独立問題を扱った「覚悟がすべて」の長編2作収録。読み応えのある内容でした。



次回の読書会は3月15日(
9:30~11:30ごろまで
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席


本4月朝の読書会予定本

日()7:30~9:00前まで Zoom開催
お好きな本をご紹介ください

19日()9:30~11:30まで 
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席



参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。




Posted by 朝の読書会@沖縄 at 14:48│Comments(0)
 
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