
2022年05月21日
5月21日朝の読書会 by Zoom
みなさん、こんにちは
今回の読書会も楽しかったです

本の紹介です
タマキさん:読んでみて私はこの本の60%ぐらいを理解できた感覚です。世相、文学、宗教にまつわることがらと仕事を関連づけて考察しています。現代の経済はスポーツ化している、という表現は一理あると思いました。
かにゃまさん:高田純次が「50歳からのごきげんな歳のとり方」について適当に語ります!という売り文句でしたが、「歳のとり方」は書いてなかった気がします。「何も気にせずに生きるの」が一番いいと受け取りました。
かにゃまさん:とあるスパイがミッションのために、殺し屋の母親と超能力者の子供と疑似家族を演じます。設定も面白いですが、どちらかというと、疑似家族なのにハートフルな家族話でほっこりします。
atutomu:「新しい」というのは、法則を解明しようとした従来の言語学に対して、心理学的能力や社会的コミュニケーション能力が結実したものが言語であるという考え方だそう。その一つ、認知言語学は人間が物事をどう捉えるかが言語に反映するというもの。例えば、言葉は絞り出したり、漏らしたり。液体のように認知している。
言語習得論の実験で、生後10カ月で母語の音韻習得が臨界期になり、それ以降は例えば日本語で育つ赤ちゃんはLとRを聞き分けれられなくなることが分かった。母語以外を聞き分けられなくする代わりに、母語の獲得が効率的になる。語彙の習得には臨界期がないというので外国語の勉強も無駄ではないと思えてよかった。
atutomu:古代ローマ研究者の著者が、江戸期の日本との共通点、相違点を10のテーマで語る軽いエッセイ。外の文化を洗練させる能力の高さなどが共通点。相違は権力者のあり方で、古代ローマでは皇帝は人々の前に姿を見せることが当然で、コロッセオで熱心に観戦していないとブーイングを浴びせられることもあったとか。一方、江戸で将軍が庶民と花見をすることは考えられない。今も、欧米の政治家が自分の言葉で説得を試みるのと対象的に、東アジアの政治家は原稿を読み上げるだけ事足りると考えられている。歴史を振り返ると今が見えると感じた。
ウチマさん:講道館訪問時の発言は唸らせます。社会主義に批判的なのは意外でした。
ウチマさん:世界の下町に興味ある方にはオススメ。アジアのスラム街は昼は安全とのこと。
タケさん:市役所社会福祉課で働く20代の主人公が、生活保護不正受給者と対峙するうちに、ダークサイドに陥ります。登場人物がクズとワルばかりです。今、話題の4,630万円誤送金を返還しない若者のイメージと合致します。ある意味、現実が小説を超えているかも。
みーさん:元夫、子供、女友達、美味しいごはんの話から、貧困、性暴力、辺野古新基地建設の話へと続く。上間さんの傾聴力の高さがエッセイから伝わってきます。
夏至さん:昨今はこれまでのマジョリティに合わせた社会が大きく変化し、「みんな違ってみんないい」という謳い文句に表されるように多様性が叫ばれ尊重され始める時代となった。
私たちが多様性という言葉に触れる時は、LGBTや移民、障害などマイノリティを持つ人々に関する内容が多いが、実はそれだけではないことをこの本は示唆する。
具体例を出すと、価値観や宗教、経験、嗜好、教育など一見わかりにくい個人の特徴があげられ、人間同士の関係性もこれに含まれるだろう。
多様性という言葉を深く突き詰めると、一人ひとりの人間誰もがマイノリティを秘めており、そのような変化に富む個人で社会は形成されているのだということを改めて理解することができる。
2030アジェンダが掲げるような〝「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会〟は、個人に内在する欲を考えた時どうすれば実現できるのか。私たちは思慮を重ね続けなければならないだろう。
ガクさん
カーボー:4神に監視された村の秘密がついに・・・現政府が掲げるムーンショット計画の未来はという視点もうかがえる最終巻です。
6月・朝の読書会予定
4日(土)7:30~9:00ごろまで お好きな本をご紹介下さい。
18日(土) 〃 〃
朝の読書会はZoom開催です。
ご参加、ご質問等はdokusyokai18@gmail.comまでメッセージ下さい。期日前に参加URLを送付します。
今回の読書会も楽しかったです


本の紹介です

タマキさん:読んでみて私はこの本の60%ぐらいを理解できた感覚です。世相、文学、宗教にまつわることがらと仕事を関連づけて考察しています。現代の経済はスポーツ化している、という表現は一理あると思いました。
かにゃまさん:高田純次が「50歳からのごきげんな歳のとり方」について適当に語ります!という売り文句でしたが、「歳のとり方」は書いてなかった気がします。「何も気にせずに生きるの」が一番いいと受け取りました。
かにゃまさん:とあるスパイがミッションのために、殺し屋の母親と超能力者の子供と疑似家族を演じます。設定も面白いですが、どちらかというと、疑似家族なのにハートフルな家族話でほっこりします。
atutomu:「新しい」というのは、法則を解明しようとした従来の言語学に対して、心理学的能力や社会的コミュニケーション能力が結実したものが言語であるという考え方だそう。その一つ、認知言語学は人間が物事をどう捉えるかが言語に反映するというもの。例えば、言葉は絞り出したり、漏らしたり。液体のように認知している。
言語習得論の実験で、生後10カ月で母語の音韻習得が臨界期になり、それ以降は例えば日本語で育つ赤ちゃんはLとRを聞き分けれられなくなることが分かった。母語以外を聞き分けられなくする代わりに、母語の獲得が効率的になる。語彙の習得には臨界期がないというので外国語の勉強も無駄ではないと思えてよかった。
atutomu:古代ローマ研究者の著者が、江戸期の日本との共通点、相違点を10のテーマで語る軽いエッセイ。外の文化を洗練させる能力の高さなどが共通点。相違は権力者のあり方で、古代ローマでは皇帝は人々の前に姿を見せることが当然で、コロッセオで熱心に観戦していないとブーイングを浴びせられることもあったとか。一方、江戸で将軍が庶民と花見をすることは考えられない。今も、欧米の政治家が自分の言葉で説得を試みるのと対象的に、東アジアの政治家は原稿を読み上げるだけ事足りると考えられている。歴史を振り返ると今が見えると感じた。
ウチマさん:講道館訪問時の発言は唸らせます。社会主義に批判的なのは意外でした。
ウチマさん:世界の下町に興味ある方にはオススメ。アジアのスラム街は昼は安全とのこと。
タケさん:市役所社会福祉課で働く20代の主人公が、生活保護不正受給者と対峙するうちに、ダークサイドに陥ります。登場人物がクズとワルばかりです。今、話題の4,630万円誤送金を返還しない若者のイメージと合致します。ある意味、現実が小説を超えているかも。
みーさん:元夫、子供、女友達、美味しいごはんの話から、貧困、性暴力、辺野古新基地建設の話へと続く。上間さんの傾聴力の高さがエッセイから伝わってきます。
夏至さん:昨今はこれまでのマジョリティに合わせた社会が大きく変化し、「みんな違ってみんないい」という謳い文句に表されるように多様性が叫ばれ尊重され始める時代となった。
私たちが多様性という言葉に触れる時は、LGBTや移民、障害などマイノリティを持つ人々に関する内容が多いが、実はそれだけではないことをこの本は示唆する。
具体例を出すと、価値観や宗教、経験、嗜好、教育など一見わかりにくい個人の特徴があげられ、人間同士の関係性もこれに含まれるだろう。
多様性という言葉を深く突き詰めると、一人ひとりの人間誰もがマイノリティを秘めており、そのような変化に富む個人で社会は形成されているのだということを改めて理解することができる。
2030アジェンダが掲げるような〝「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会〟は、個人に内在する欲を考えた時どうすれば実現できるのか。私たちは思慮を重ね続けなければならないだろう。
ガクさん
カーボー:4神に監視された村の秘密がついに・・・現政府が掲げるムーンショット計画の未来はという視点もうかがえる最終巻です。


4日(土)7:30~9:00ごろまで お好きな本をご紹介下さい。
18日(土) 〃 〃

ご参加、ご質問等はdokusyokai18@gmail.comまでメッセージ下さい。期日前に参加URLを送付します。
Posted by 朝の読書会@沖縄 at 13:21│Comments(0)