4月5日朝の読書会 by Zoom

朝の読書会@沖縄

2025年04月05日 15:56

みなさん、こんにちは
今回の読書会は、暦の関係で3週間ぶりの開催!久しぶりの感じでした。楽しい時間は待ち遠しいものですね




本の紹介です

atutomuさん:桜田門外の変と同年の1860年にイギリスで起こった殺人事件の捜査を扱ったノンフィクション。ミステリー小説風に書かれる。上流家庭の屋敷内で起こった3歳の子の殺人を、ロンドン警視庁に初めて設置された刑事8人のうちの一人、ウィッチャーが捜査する。
 裁判中も「犯人」を名指しする憶測の投書が、当時のニューメディアであった新聞に殺到する。曰く、子の父と不倫していた子守だ、父親自身だなどと。いずれも根拠はない。その過熱ぶりが現在のネットの大騒ぎを思わせ、人間は変わらんものだなと思う。
 SNS隆盛で社会は壊れたとの声もよく(これもネットで)聞くが、人間集団はそもそもこういった下世話な話が好きなのだろうと思う。ネットで誰もが拡声器を持ったので、下世話な部分が前面に出ているだけかもしれない。



atutomuさん:データサイエンティストでユーチューバー「サトマイ」こと佐藤舞が筆者。統計の考え方を取り入れることで問題解決力、騙されない力を、と帯で謳う。基本的な概念だが、例が身近なのでスルスル読ませる。(計算式は読み飛ばしてしまうが)
 じゃんけんで初手にグーを出す確率は35%。学生に1万回余させて出した数字。単純に3で割った33%より高く、2ポイントだが有意な差。心理学的には警戒するとグーを握りやすいなどの説がある。あいこになった時に同じ手を出す確率は22%とさらに下がる。1回目がグー同士であれば、相手が次に出す手はパーかチョキが77%になる。であれば、自分がチョキを出せば勝つか引き分ける確率が77%。あいこになったら、あいこの手に負ける手を出すことが必勝法になる。
 というような具合。仕組みを分解すること、数字で考えることが楽しくなる本。表題の正解は、店員が2人で商品スキャンと会計を分担しているレジの方が、客が多く並んでいても早く終わるらしい。スキャンと会計を分担することで、次の客のスキャンを始められる。次のスキャンが始められると、人手が2倍になった以上に早くなる(待ち時間は5分の1になるらしい)。



はなこさん:妾の子であるかな子が横浜の大富豪である檜垣澤家に引き取られてから始まる物語。
女系一家で婿養子が不審死を遂げ、軍部との交渉や政略結婚の陰謀渦巻く中を強かに生き抜いていくかな子は、檜垣澤家が隠していたある真実に辿り着きます。
幼い頃は周りの人間全てに警戒して、損得で区別していたかな子が、成長していく中でそういう損得とはまた別の人間関係の情を身につけていく姿がいいなと思いました。
どんどん人間味が出てきて、読み進めるごとに好きになっていく主人公です。



タケさん:英語、ロシア語、チェコ語、ノルウェー語、プナン語、ヤノマミ語、フィジー語etc…
メジャーな言語から超マイナーな言語まで、言語習得に格闘する人々の物語です。

言語習得には、タイムパフォーマンスなんか関係なく、行動力と熱量、相手国の文化への敬意が必要と感じました。

思わず「ヤノマミ族」と検索したくなります。



タマキさん:弱音が400ページ全てにわたって表現されていて、逆に楽しく、元気をもらえます!カワイイ絵と短い言葉のセットで表現されています。



ガクさん



カーボー:直木賞受賞作で2編収録。「十二月の都大路上下ル」の方が好きです。著者の本を読むと京都だもの不思議の一つや二つあるさぐらいに感じられてしまう(笑)



カーボー:夜明けをまたいで生まれた主人公アサとユル。結界の中の山奥で昔風に暮らしていたが、突然結界が破られ現代社会へ・・・。つがいのモノたち(まるで「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドのような存在)を使い、かつて村を離れた両親を探す展開です。





次回の読書会は、4月19日(
9:30~11:30まで 
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席


5月:朝の読書会予定

3日()7:30~9:00前まで Zoom開催 
お好きな本をご紹介ください
17日()9:30~11:30ごろまで
お好きな本をご紹介ください
場所:那覇メインプレイス映画館前テラス席予定



参加希望・ご質問等はdokusyokai18@gmail.com にメールをくださいm(__)m
期日前に参加URLを送付致します。