12月18日朝の読書会 by Zoom

朝の読書会@沖縄

2021年12月18日 12:18

みなさん、こんにちは

今年最後の読書会も楽しい会となりました




本の紹介です。


atutomu:「世間」と「社会」は違うものと著者は言う。世間の掟に従うために、社会的にはよくないことも出来てしまう。掟に従えば世間の中では出世する。多くの組織の中で今も目にする光景だ。同調圧力に負けないためには、自分を大切にすることというメッセージを心したい。



atutomu:「源氏物語」を読みたくてたまらない少女時代は微笑ましく、親しい人との死別、親の老いなどを描く青年・中年期はしみじみと。天皇の代替わり行事で浮かれて京に押し寄せる人たちとは逆に物詣でへ。ひとと違うことをする筆者を兄は「後々まで語り草になるぞ」と怒るが、夫は気が済むようにしなさいと言ってくれた。自分を持っていた女性の一代記だから1000年も読み継がれているのかと思った。



かにゃまさん:オカマがカクテル言葉(格言?)で、人も自分も救われる人情小説。個人的には、仕事頑張りすぎの女性がアクシデントに見舞われ、「ピンチはチャンス」的な言葉で救ってあげる話が好きです。



タケさん:2010年新潮新人賞作品です。奇妙な巨大工場で働く人を描いていますが、よく意味が分かりません。不思議な世界観の本です。
著者は2014年「穴」で芥川賞を受賞してます。



タマキさん:歴史、考古学、心理学、現代の事例など広範な知見に基づいて、人間は性善か性悪かを議論した本。歴史やデータなどの解釈が変わると、人間をどう捉えるかも変わっていく過程が面白く読ませます。タイトルのとおり希望が持てる結論を著者は導いています。



VISION QUESTさん:真下の「核」:真下は家庭の事情と恵子について苦悩している。両親を殺して恵子を襲ったら生きている感覚を取り戻せるという思いが浮かぶほどである。その思いから、人間には「核」というものがあり「それが人生の中で現れる」と言っている。それが鬱ということなのだろうが、「核」にすることでそのような思いの現実味は強まるのではないか。「僕」の「ゆらぎ」:「僕」は真下からお前は俺に似ている、ただじゃすまないよと言われる。確かに現状の居心地の悪さという点では似ているとも言える。但し,真下の場合は文字通りのそれであるが、「僕」の場合は、施設長の指導ーこの立場にあるもので理想的とも思えるーを受けて社会に適応していく軌道に乗っているが、心には違和感ー自分に似つかわしくないーを抱えているということだ。不良とのけんかでこの「ゆらぎ」がガス抜きされるが、「将来の自分がどうなるかということまでは、考えが及ぼなかった。」この伏線が回収されていないと思ったが、この「ゆらぎ」は常識的・平均的な世界の外に置かれた者ゆえに(常識的とされる)世界は人間にとって本来的な世界ではないという感覚も持ち得るということなのか? 本書はおそらく著者の自伝的小説なのだ。その「ゆらぎ」を持って生きていく、活動家以外の一つの在り方として小説家として道もあるということ。



ガクさん



カーボー:どこまでが現実で、どこまでが夢、うつつ、幻、嘘なのか・・・虚の世界を描いた短編集です。


今年は大半が Zoom開催で、しかもcafeでの開催も終了し色々なことがあった年ですが来年も引き続きよろしくお願い致します



令和4年1月・朝の読書会予定

第一土曜が正月に当たるので1月は第二・第四土曜日
開催いたします。ご了承くださいm(__)m

8日()7時半~9時前まで お好きな本をご紹介下さい。
22日()  〃         〃




ご参加、ご質問等はdokusyokai18@gmail.comまでメッセージ下さい。期日前に参加URLを送付します。